OneNANDについて

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組込み開発でnandを使っていたので、そのときに新しいものをいろいろ調べていたときのメモ。

OneNANDは,NAND型フラッシュ・メモリとバッファ用SRAM,ロジック回路を1パッケージに集積したもの。NOR型フラッシュ・メモリのインタフェースを備え,高速アクセスを特徴とする。携帯電話機,デジタル・カメラ,ハード・ディスク・ドライブ(HDD)にキャッシュとしてフラッシュ・メモリを搭載した“ハイブリッドHDD”,HDTV用セットトップ・ボックスなど,携帯型/小型機器への組み込み用途に向けている。

 OneNANDの読み出し速度は,最速で108Mバイト/秒。他のNAND型フラッシュ・メモリに比べ,4倍の速さという。書き込み速度は,最速17Mバイト/秒で,多値セルのNOR型フラッシュ・メモリに比べ34倍の速さとしている。カメラ付き携帯電話機で,500万画素のデジタル写真を500枚保存し,滑らかにスクロール表示するといったことが実現できるとする。OneNANDを用いれば,携帯電話機の場合,立ち上がり速度を20%高速化できると試算している。

 同社によれば,世界の無線通信機器メーカー上位5社のうち3社が,量産段階にある高集積製品にOneNANDを採用している。OneNANDを採り入れた携帯型機器は120を超えるとした。

 OneNANDの消費電力は,同等のNOR型メモリに比べ,最大60%低い。容量は,256M~2Gビット。Windows Mobile(CE)5.0やSymbian,Linuxなど,携帯型機器で用いられる様々な主要リアルタイムOSに対応している。

その他の説明 OneNAND(Samsung Corporationの商標) RAMメモリを利用してNANDメモリとの間でデータを一時的にバッファすることで、NORメモリの動作をエミュレートする。
OneNANDデバイスには、2つの欠点があると考えられる。
第1に、OneNANDをインターフェース接続するユーザ又はホストのデバイスは、データの一貫性を追跡する必要があると考えられる。
データの一貫性においては、ユーザ又はホストがRAMに書き込みを行うため、RAMのデータは、RAMのデータが最初に読み出されたNAND内の位置にあるデータよりも新しい(従って異なる)可能性がある。
従って、OneNANDデバイスにおいては、ユーザ又はホストは、データをRAMからNAND内の最終位置に書き戻してそのデータを格納し、或いはRAMのデータが新しいデータであることを覚えておくように動作する必要がある。
OneNANDデバイスの欠点であると考えられる第2の問題は、OneNANDデバイスが自動でアドレスマッピングを行うことができないことである。
OneNANDデバイスでは、データがOneNANDデバイスのRAM部分に書き込まれると、ホスト又はユーザは、RAM部分にあるデータをOneNANDデバイスのNAND部分にある最終位置に書き込むために、コマンド又は一連のコマンドを出す必要がある。同様に読み出し動作についても、ホスト又はユーザは、OneNANDのNAND部分にある特定の位置からの読み出しコマンドを送出し、そのデータをRAM部分にロードした後、該RAM部分からデータを読み出す必要がある。

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